クレアチニンとは
クレアチニンは、筋肉がエネルギーを使ったときにできる老廃物の一種です。
通常は腎臓の糸球体でろ過され、尿として体外に排出されます。
血液中のクレアチニン値が高いということは、腎臓のろ過機能(糸球体濾過量・eGFR)が低下している可能性を示すサインです。
健診でこの数値が指摘された場合、「腎臓からのSOS」と捉えて早めに対応することが大切です。
クレアチニンの基準値の目安
| 性別 | 基準値の目安 |
|---|---|
| 男性 | 0.61〜1.04 mg/dL |
| 女性 | 0.47〜0.79 mg/dL |
※基準値は測定方法・年齢・筋肉量によって幅があり、検査機関ごとにも異なります。
クレアチニンが高くなる主な原因
腎機能の低下(慢性腎臓病など)
糖尿病や高血圧が長く続くと、腎臓の血管や組織にダメージが蓄積し、ろ過機能が徐々に低下します。
腎臓の動脈硬化である腎硬化症や、糖尿病による糖尿病性腎症をきたします。
尿管結石などおしっこの流れが阻害されて腎障害が起こることや
70歳以上の方では血液のがんが見つかることもあります。
いずれも自覚症状が出にくく、健診やたまたま行った採血で見つかることが多いです。
脱水・激しい運動の直後
汗を大量にかいた後や、激しい筋トレ・運動の直後は、一時的にクレアチニン値が上がることがあります。
この場合は水分補給や安静により数値が落ち着くこともあります。
筋肉量や食事、薬剤の影響
筋肉量が多い方はもともと数値が高めに出やすい傾向があります。
また、一部の解熱鎮痛剤や特定の薬剤が腎機能に影響し、数値上昇の一因となることもあります。
薬剤が原因の腎機能障害は見逃されやすいので注意が必要です。
クレアチニンが高いときに疑われる病気
慢性腎臓病(CKD)、糖尿病性腎症、高血圧性腎硬化症、腎炎などが代表的です。
年齢や性別、これまでの病気の経過によってかかりやすい腎疾患はさまざまです。
いずれの腎臓病も自覚症状が乏しいまま進行することが多く、
放置すると将来的に人工透析が必要になるケースもあります。
今日からできる対策
- 塩分を取っている量を把握する
- 塩分・たんぱく質の摂りすぎに注意した食事を意識する
- タバコをやめる
- 血圧を125/75mmHg以下にコントロールする。
- 脱水を避け、適切な水分補給を心がける
- 市販薬・サプリメントは専門医と相談する
- 定期的な採血・尿検査で数値の推移を確認する
受診の目安と当院で行う検査
健診で「再検査」「要精密検査」の指摘を受けた方は、自覚症状がなくても放置せず、早めの受診をおすすめします。
春日部大西毎日腎クリニックでは血液検査に加え、尿検査・腹部エコー(超音波)検査などを通じて腎臓の状態を詳しく評価し、
日々の塩分摂取量や血圧の目標値を明確にしています。
早期の段階から一人ひとりに合った治療方針をご提案しています。
透析を回避・先延ばしするためには、早期発見・早期対応が何より重要です。
日本腎臓学会 腎臓専門医 大西剛史
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