
春日部市の睡眠時無呼吸・CPAP診療
目次
いつものご自宅で、
眠っている間の呼吸を調べます。
いびき、睡眠中の無呼吸、朝の頭痛、日中の眠気が気になったらご相談ください。当院では簡易検査・脳波を測る精密PSGのどちらも、機器を郵送してご自宅で検査できます。結果と症状を合わせて、CPAPなどの治療をご提案します。
初診から治療までの流れ
まず診察で検査の必要性を確認します。簡易検査の結果から治療を始められる場合と、精密PSGで詳しく調べる場合があります。
初診・診察 来院
いびきや眠気、睡眠時間、血圧、治療中の病気、お薬について伺います。
簡易検査(簡易PSG) 自宅
機器がご自宅に届きます。説明に沿って装着し、眠っている間の呼吸と酸素の状態を記録します。
結果説明 ─ 検査値と症状から、次の進め方を判断
治療の基準を満たす
簡易検査から
CPAPへ
呼吸イベント指数が30回/時以上で、眠気や起床時の頭痛などが強く、生活に支障がある場合。
CPAPを開始 自宅
マスク・機器の使い方を確認
異常が疑われ、詳しい評価が必要
精密PSGへ
簡易検査だけでは治療の判断が難しい場合。陰性でも症状が強い場合や、十分に記録できなかった場合も含みます。
郵送の機器で、呼吸に加えて脳波・睡眠の状態を記録。
CPAPの適応あり
AHI 15回/時以上を目安に、症状・PSG所見などの保険要件を確認 → CPAP
CPAPの適応なし
生活習慣の調整、口腔内装置などを検討。異常が確認されなければ他の原因を評価。
明らかな異常が確認されない
経過観察・
ほかの原因を確認
検査結果と症状が一致し、追加検査が必要ないと判断された場合。睡眠不足など、眠気の別の原因も考えます。
症状が続くときは再相談
必要に応じて精密PSGへ
成人の閉塞性睡眠時無呼吸を想定した流れです。心肺疾患などの合併症や検査の記録状況によっては、初めから精密検査・専門施設での評価を選ぶことがあります。[1・2]
簡易検査と精密PSGは、何が違う?
簡易検査 自宅
呼吸の乱れを調べる検査
鼻の気流や血液中の酸素の状態などを記録します。自宅で取り組みやすく、診断の入口になります。
通常は脳波で睡眠時間を測らないため、起きている時間も記録に含まれ、無呼吸の程度が実際より軽く見えることがあります。
精密PSG 自宅
呼吸と睡眠の質を一緒に調べる検査
脳波、眼球運動、筋肉の動き、気流、胸腹部の動き、酸素の状態を記録します。実際に眠った時間と睡眠の深さを確認しながら評価します。
当院では精密PSGも郵送・自宅検査に対応しています。装着方法や返送方法は検査時の案内をご確認ください。
AHIとREIについて
AHIは「睡眠1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数」です。簡易検査では記録・評価時間をもとにしたREI(呼吸イベント指数)を使うことがあり、報告書でAHIと表記される場合もあります。検査方法が違う数値を、単純に同じものとして比較しないことが大切です。[2]
結果が出たら、一緒に治療を選びます

CPAPは、空気で気道を開いておく治療です
睡眠中にマスクを装着し、装置から送られる空気の圧力で喉の空気の通り道を保ちます。導入時はマスクのフィットや使い方を確認し、開始後は使用時間、呼吸の改善、眠気、空気漏れなどを見ながら調整します。乾燥や息苦しさで使いにくいときは、診察でお知らせください。[3]
すべての方がCPAPになるわけではありません
症状や重症度に応じて、体重管理、飲酒や睡眠習慣の見直し、寝る姿勢の工夫、歯科で作る口腔内装置(マウスピース)などを検討します。CPAPの基準に届かない場合も、困っている症状に合わせて次の方法を考えます。[4]
CPAPの保険適用基準を詳しく見る(2026年6月改定)
現行の基準では、AHI 15回/時以上に加え、強い眠気・起床時の頭痛などによる日常生活への支障と、PSGで確認される睡眠の分断・深睡眠の減少、およびCPAPによる睡眠状態の改善が要件です。30回/時以上の場合は、症状の要件を満たせば対象となります。数値だけで自動的に適用が決まるものではありません。[1]
保険診療の点数と自己負担の目安
下の金額は、検査・CPAP管理に直接かかる項目のみの目安です。1点=10円として計算しています。診察料や必要な判断料・加算などを含む、お会計の総額ではありません。
| 項目・点数 | 1割負担 | 2割負担 | 3割負担 |
|---|---|---|---|
| 簡易検査 D237-1:720点 | 720円 | 1,440円 | 2,160円 |
| 郵送による自宅精密PSG D237-3ハ:2,000点 | 2,000円 | 4,000円 | 6,000円 |
| CPAPの基本的な管理・機器・材料 1か月分の例:計1,300点 | 1,300円 | 2,600円 | 3,900円 |
精密PSGは、医療従事者が訪問して装着する場合や院内で実施する場合とは算定区分が異なります。上表は、機器を郵送してご自身で装着する自宅検査の区分です。[1・5]
受診の準備と、検査後の通院
- マイナンバーカード(保険証)または資格確認書、お薬手帳をご用意ください。
- 過去の睡眠検査の結果や、治療中の病気が分かる資料があればお持ちください。
- すでにCPAPをご使用中の方は、機器名・現在の設定や治療内容が分かる資料をご用意ください。
- 機器の受け取り・装着・返送方法、結果説明の受診日は、検査をご案内する際にお伝えします。
CPAP開始後も定期的な診察で、使い心地と治療効果を確認します。血圧の治療を受けている方は、家庭血圧の記録もお持ちください。
午後も診療しています。外来担当表をご確認ください。
参考文献・制度の出典
- 厚生労働省「令和8年度 診療報酬の実施上の留意事項」C107-2、D237。通知を読む(PDF)
- Kapur VK, et al. Clinical Practice Guideline for Diagnostic Testing for Adult Obstructive Sleep Apnea. J Clin Sleep Med. 2017;13:479–504. 論文を読む(doi:10.5664/jcsm.6506)
- 日本呼吸器学会「CPAP(シーパップ)とはどのような治療法ですか?」学会の解説を読む
- 日本呼吸器学会「夜、呼吸、いびきが止まると言われました。」学会の解説を読む
- 厚生労働省「令和8年度 医科診療報酬点数表」A000、C107-2、C165、C171-2、D237・D238。点数表を読む(PDF)
制度・文献確認日:2026年9月17日