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高血圧は何科に相談する?|腎臓との関係と初診で確認すること

本文・参考文献の更新:2026年10月10日

一般の方向け

家庭で血圧を測る際に使う血圧計
家庭血圧の測定をイメージした写真です。

健診で血圧が高いと言われたら、まず内科で相談できます。尿蛋白、血尿、クレアチニンやeGFRの異常もある方は、腎臓内科で血圧と腎臓を一緒に確認することが役立ちます。大切なのは診療科の名前だけでなく、血圧の記録と、腎臓・心臓などへの影響を継続して見ていくことです。

腎臓と血圧は、互いに影響しています

腎臓は、塩分・水分の排泄やホルモンの調節を通して血圧に関わります。腎機能が低下すると血圧が上がりやすくなり、高い血圧が続くと腎臓の血管にも負担がかかります。症状がなくても、尿と血液の検査が治療を考える手がかりになります。

血圧は内科や循環器内科でも診療します。胸の症状や心臓の異常、尿・腎機能の異常などに応じて、必要な診療科と連携します。「高血圧なら全員に腎臓の特別な検査が必要」ということではありません。

初診から治療まで

  1. 家での血圧を確認高い日だけでなく、測った値を記録する。
  2. 体への影響と原因を評価尿・血液検査、症状、薬の使用などを合わせる。
  3. 続けられる治療を相談食事・運動と薬を組み合わせ、経過で調整する。
必要な検査と治療は、診察所見とこれまでの経過によって変わります。

診断の基準と、治療の目標は別の数字です

高血圧の診断に用いる目安は、診察室で140/90mmHg以上、家庭で135/85mmHg以上です。通常は繰り返し測った結果で判断します。診察室では緊張して高くなる方もいるため、家庭血圧が判断に役立ちます。〔2〕

日本高血圧学会の2025年ガイドラインでは、成人の治療目標を原則として診察室130/80mmHg未満、家庭125/75mmHg未満としています。ただし、立ちくらみ、転倒のリスク、体力、腎機能などに配慮して調整します。一回高かったから薬を追加する、低かったから抜くという自己調整は避けましょう。〔1〕

腎臓内科での相談が役立つ場合

  • 健診で尿蛋白・血尿、クレアチニンやeGFRの異常も指摘された。
  • 治療を続けているのに高い血圧が続く、または急に上がるようになった。
  • 若い時期から高血圧があるなど、別の病気や薬の影響を調べる必要がある。

必要に応じて、腎臓の病気、睡眠時無呼吸、ホルモンや薬の影響などを確認します。ホルモン検査や画像検査を全員に行うわけではありません。検査のために薬の調整が必要な場合も、医師の指示に沿って行います。

初診で見せていただきたい記録

家庭血圧は高い値だけを選ばず、日付・時刻・測った値を残してください。お薬手帳、健診結果、以前の尿・血液検査も持参すると、これまでの経過を相談しやすくなります。飲み忘れや副作用が気になる場合も、そのまま伝えていただいて構いません。

「薬を一生飲むのが不安」というお気持ちも治療の相談に含まれます。血圧治療の目的は、今日の数字を整えることに加えて、将来の脳・心臓・腎臓を守ることです。生活の変化や体調を見ながら、薬の量を見直す場合もあります。

数値より症状を優先して、急いで受診する場合

突然の胸痛、強い息苦しさ、片側の手足の動かしにくさ、ろれつが回らないなどの症状があるときは、血圧を測り直して様子を見るのではなく、119番などで救急対応を求めてください。症状がなくても普段より著しく高い値が続くときは、早めに医療機関へ相談しましょう。

当院の診療と関連する解説

腎臓内科の診療案内/内科の診療案内。家庭での測り方は家庭血圧の解説、治療を続ける理由は血圧の薬は一生飲まなきゃいけないの?をご覧ください。

参考文献・情報源

  1. 日本高血圧学会:高血圧管理・治療ガイドライン2025の降圧目標
  2. Japanese Society of Hypertension Guidelines 2025
  3. 日本腎臓学会:CKD診療ガイドライン2023 第1章(腎機能評価)
大西 剛史

2008年に東京医科歯科大学を卒業し、大学病院・武蔵野赤十字病院・秀和総合病院・春日部中央総合病院などで研鑽を積み、春日部大西毎日腎クリニックを開院いたしました。 専門は腎臓透析領域で、保有資格は、腎臓科専門医・指導医、透析専門医・指導医、綜合内科専門医。腎臓内科、総合診療外来、皮膚科・泌尿科を含むオンライン診療の経験があり、多岐にわたる診療が得意。

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