春日部の腹膜透析・在宅での治療相談
自宅での透析を、
暮らしに合わせて考える。
腹膜透析は、お腹の中にある腹膜を使って老廃物や余分な水分を取り除く治療です。毎日の治療をご自宅で行い、定期的な診察で体調や治療内容を確認します。
当院ではCAPD・APDの両方に対応し、腹膜透析のご相談・管理を行っています。「仕事を続けたい」「通院が負担になっている」など、日々の生活から一緒に考えます。
腹膜透析の相談 048-738-3300
お腹の中で、透析液を入れ替える治療です
あらかじめ手術でお腹に柔らかい管(カテーテル)を留置し、専用の透析液を出し入れします。透析液をお腹にためている間に、腹膜を介して血液中の老廃物や余分な水分が移動します。

1 排液
お腹の中にたまった透析液を、バッグへ排出します。
2 注液
新しい透析液を、カテーテルからお腹へ入れます。
3 貯留
透析液をお腹にため、次の交換まで透析を行います。
バッグ交換の流れを示すイメージです。初回は注液から開始します。使用する装置や手順は治療方法によって異なります。
血液透析のように、治療のたびに血管へ針を刺す必要はありません。一方で、毎日の交換操作とカテーテルのケア、体重・血圧などの記録が必要です。[1,2]
CAPDとAPD:生活と体の状態に合わせた選択
日中に手動で交換
CAPD
機械を使わず、日中に複数回バッグを交換する方法です。交換の合間は透析液をお腹にためたまま過ごします。仕事や外出先で交換できる場所・時間を確保することがポイントです。
主に就寝中に機械で交換
APD
機械につないで、主に夜間に透析液を自動で交換する方法です。就寝前の準備や起床後の片付けが必要です。処方によっては、昼間も透析液をためたり、交換を追加したりします。
どちらの方法でも、交換回数・液量・時間は一人ひとり異なります。残っている腎臓の働き、腹膜の性質、水分の状態、生活上の負担を確認しながら調整します。[1–3]
腹膜透析を始めるまで
治療方法と生活の相談
血液透析・腹膜透析・腎移植などの選択肢を整理します。働き方、住まい、ご家族の支援、希望する生活を伺います。
体の状態と療養環境を確認
お腹の手術歴、体の動かしやすさ、手順を続けられるか、物品の保管場所などを確認します。ご本人だけでの操作が難しい場合は、必要な支援も検討します。
カテーテル留置の手術
透析液を出し入れするカテーテルをお腹に留置します。カテーテル留置手術は、ご本人の希望や体の状態を相談したうえで、基幹病院へご紹介して行います。手術・治療開始の時期は、紹介先と連携して調整します。
交換操作・ケアを練習
手洗い、接続、出口部の手入れ、体重・血圧の記録、異常時の連絡方法を確認します。ご自宅で続けられるよう手順を練習します。
ご自宅で開始・定期的な診察
体調、血液検査、尿量、除水量、腹膜の働きなどを確認しながら治療を調整します。通院の頻度は状態に応じて決めます。
続けやすさと、日々の管理の両方が大切です
生活に組み込めるかを具体的に考える
通院透析とは異なる時間の使い方ができる一方、腹膜透析は原則として毎日行う治療です。交換する場所、透析液の保管、旅行・外出時の準備まで含めて計画します。食事や水分の取り方も、尿量や検査結果に合わせて相談します。
ご本人だけで抱え込まないために
ご家族の手伝いや訪問診療などの支援が必要な方も、ご相談ください。お住まいの地域、体調、必要なケアを確認して、続けられる方法を検討します。
治療方法を見直すこともあります
腹膜炎や出口部感染、液漏れ、ヘルニアなどが起こることがあります。長期の治療では腹膜の働きの変化にも注意が必要です。水分や老廃物を十分に除けなくなった場合などには、血液透析との併用・変更も検討します。[1,3]
腹膜炎の可能性があるため、次の定期受診まで待たず、腹膜透析を管理している医療機関へ連絡してください。出口部の赤み・腫れ・膿にも注意が必要です。夜間・休日の連絡方法は、治療開始時に確認しておきましょう。[4]
腹膜透析を検討中の方・医療機関の皆さまへ
これから治療を選ぶ方も、腹膜透析を続けながら通院先や支援について相談したい方も、お電話でお問い合わせください。「腹膜透析の相談」とお伝えください。
透析室へ電話する 048-738-3300紹介状・検査結果・お薬手帳をお持ちください。すでに腹膜透析中の方は、透析液・交換方法・尿量や除水量の記録、カテーテル手術や腹膜炎の治療歴が参考になります。
参考資料
- 日本透析医学会.腹膜透析ガイドライン2019.
- National Kidney Foundation. Types of Peritoneal Dialysis: CAPD and APD.
- Brown EA, et al. ISPD practice recommendations: Prescribing high-quality goal-directed peritoneal dialysis. Perit Dial Int. 2020;40:244–253. PubMed
- Li PKT, et al. ISPD peritonitis guideline recommendations: 2022 update on prevention and treatment. Perit Dial Int. 2022;42:110–153. PubMed.