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血圧や血糖の治療を受けていて、健診で新たに尿蛋白やeGFRの異常を指摘されることがあります。血圧・血糖の値が落ち着いていても、腎臓の検査が不要になるわけではありません。採血と尿検査を合わせて、変化を追っていきます。
血圧と腎臓は、互いに影響する
高血圧は腎臓の細い血管に負担をかけます。腎臓の働きが落ちて塩分や水分がたまりやすくなると、血圧が上がる要因にもなります。診察室で測った値に加え、家庭血圧の記録を治療に使います。
高血圧管理・治療ガイドライン2025では、家庭血圧の降圧目標は原則125/75mmHg未満です。これは治療中に目指す値で、高血圧と診断する基準とは異なります。立ちくらみ、フレイル、薬への耐容性などを見て個別に調整します。[1]
毎回いちばん低い値だけを残すのではなく、高かった値も記録してください。朝・晩の傾向と体調を見比べることが、薬の調整に役立ちます。当院の高血圧診療でも相談できます。
糖尿病では、尿アルブミンとeGFRの両方を見る
糖尿病に伴う腎障害では、尿に漏れるアルブミンの量が手がかりになります。一方、アルブミン尿が目立たずにeGFRが低下する場合もあるため、片方だけでは判断しません。
HbA1cは血糖管理の指標です。合併症予防の目安は7.0%未満ですが、年齢、低血糖の危険、腎機能などによって目標を決めます。腎機能が変われば、薬の選択や量の見直しが必要になることもあります。[2]
血糖と腎臓の検査を別々の医療機関で受けている場合は、結果を共有してください。糖尿病の診療案内もご覧いただけます。
コレステロールや尿酸は、何のために治療するかを確認
コレステロールが下がったら薬をやめてもいい? 治療を続ける理由はこちら
脂質異常症の管理では、腎機能に加えて心筋梗塞や脳卒中などの危険も考えます。食事、運動、薬の必要性を、年齢や持病と合わせて判断します。
尿酸値が高い場合は、痛風や尿路結石の有無を確認します。高尿酸血症と腎機能低下が一緒にみられても、尿酸を下げれば必ず腎臓を守れるとはいえません。痛風のないCKDを対象にしたCKD-FIX試験では、アロプリノールによる腎機能低下の抑制は示されませんでした。痛風を防ぐための治療と、腎機能を守るための治療を分けて考えます。[3]
生活の見直しは、続けられるものから
減塩では、汁物や麺のスープ、漬物、調味料など、普段どこから塩分を取っているかを確認します。食塩は一般に1日6g未満を目安としますが、食事が十分に取れているかも一緒に見ます。
体重を減らすことが必要な方もいれば、低栄養や筋力低下を防ぎたい方もいます。水分量も、尿量やむくみ、心不全の状態に応じて調整します。検査値を下げるために食事や水分を極端に減らすことは避けてください。
薬を飲み始めたら必ず一生同じ処方、というわけではありません。ただし、数値が良いのは薬の効果による場合もあります。中止や減量は、記録と体調を見ながら処方医と相談します。当院では、血圧・糖尿病の治療と腎機能・尿検査の異常を合わせて相談できます。